クアラルンプール駅

マレーシアの首都クアラルンプールにいれば、次に行ってみたくなるのがシンガポールでしょうか。

 クアラルンプールからシンガポールの移動に利用したのは鉄道(マレー鉄道)でした。シンガポールまでの6時間は最初はわくわくしていましたが、変わらぬ風景に飽きてしまい、ほとんど寝ていました。

 

 今から約20年前は、古い古色蒼然たる駅舎があるクアラルンプール駅から列車が出発していました。駅の改札口にたどりつくには駅舎の薄暗い通路を通って行くのですが、途中にカフェがありました。除くと中はさらに薄暗く、しかし、大勢の客がこちらを見ており内心不気味さを感じ驚きました。治安の面ではそんなに悪くはないと思うのですが、駅舎全体が薄暗く、その雰囲気が不安にさせました。

 

 

 現在のクアラルンプール駅に行くと全く人気のない駅になっています。昔の駅は新しく別の場所に設置されたクアラルンプール中央駅にその役割を渡していました。しかしながら、不思議なことに昔より駅舎の薄暗さは少なくなったように感じます。また、長距離列車が発着していたホームはその一部が近郊列車のホームに使用されており、ホーム上には自動改札機が設置されていました。それでもホームにたたずんでいると昔の列車が発着する音と人のざわめきが思い出されてきます。

機関車が貨物列車をけん引して通過するときには、気のせいですが昔の雰囲気が戻ってきたように感じました。

 この駅でお勧めなのが、ステーションホテル(まだ営業しています)の隣にある食堂(レストランとはとても書けない)です。ここは、多くの種類の料理から好きなものを選択し、白米かドライカレーをつけて一皿を自分で作っていくのです。最初に行った時は非常に激辛で美味しかったのですが、最近は辛くなくなってきました。お店のあんちゃんに聞いたら、「誰でも食べられる物を出さないと商売にならないから」と答えていました。たしかに昔は、マレー系が客の大半だったのに、最近は中国系の女性までお客として入ってきています。価格は激安で、3人で普通に注文しても600円から700円(5年前の時点です)です。

 なお、この店は一見不潔そうなのですが、食事しながら見ていると、店員が一生懸命拭き掃除を行っています。調理器具などもピカピカになるまで磨き上げていました。

ただし、町の食堂(しつこいようですがレストランと呼べるものではない)なので、体調が悪い時は避けた方が無難かもしれません。安全ですとは言い切れないのでご注意ください。なにせ、私は街角でカレーとライスをビニール袋に入れてもらいホテルに持ち帰って食べるので、少しぐらいの問題には免疫はできていると自負しています。

 

 新しい駅に関して書こうと思いましたが、駅は極めて大きく交通機関が集中し、その為、人がむやみに多いところで特筆すべきところはありません。ただ一言、この駅では、人ごみでも、人が少なくても、常に周りに注意して歩くことをお勧めします。

 クアラルンプールは確かに治安の良さがあり、夜間に女性の一人歩きも見かけますが、一部には暗い部分があると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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コメント: 1
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    Retta Wierenga (木曜日, 02 2月 2017 11:51)


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